レゴランドでの事故
2018年6月に、フェイスペインティングが原因でお子さんの頬が変色したとして、フロリダのレゴランドが訴えられるという出来事がありました。
楽しい思い出作りになるはずのフェイスペインティングが、訴訟問題になってしまったことは、本当に悲しく、痛ましい出来事です。
日本でも事故は起きているの?
特定非営利活動法人 日本フェイスペイント協会が2002年に発足して17年以来、当協会内ではこれまで一度もフェイスペインティングによる事故はありません。
これは発足当時より、当協会がフェイスペインティングの正しい楽しみ方の最重要項目として「安全性」を重視してきた、という背景があるからに他なりません。※当会の主なイベント実績
ですが、当会の資格を取得していない方が実施したフェイスペインティングやシールの使用などでのトラブルが年々増えているのが実情です。
日本フェイスペイント協会は安全なフェイスペインティングの実施方法や、資料する材料について消費者庁や厚労省へアドバイスを行っています。
消費者庁からの注意喚起「タトゥーシールによる肌トラブルが発生!」
2019年9月19日、消費者庁はタトゥーシールにより発生した肌トラブルの報告が寄せられていることを発表しました。以下は消費者庁のホームページに記載されている注意喚起の一部です。
スポーツ観戦やハロウィンパーティーなど、手軽に楽しめるタトゥーシールやフェイスペイントが利用される機会も増えてきました。タトゥーシールやフェイスペイント等は、化粧品のように安全性の基準が設けられていないことに加え、子どもの皮膚は大人に比べて表皮が薄く、肌トラブルが発生しやすくなっていることに注意して使用する必要があります。
消費者庁には、タトゥーシールにより発生した肌トラブルの報告が寄せられています。
「タトゥーシールを子どもの頬に貼ったが強くこすらないと剥がれず、あとがかさぶた状になり、現在シミになってしまった。」(5歳以下)
2019年9月19日に発表された消費者庁の注意喚起「タトゥーシールやフェイスペイントによる肌トラブルが発生!」
タトゥーシールやフェイスペイント等を使用する際は、次のことに注意しましょう。
- 目の周りや頬など、特に肌の敏感な部分には使用しない方がよいでしょう。
- アレルギーのある方は成分表示をよく確認しましょう。天然ゴムや金属等のアレルギーを引き起こす成分が使用されているものもあります。
2018年10月25日、消費者庁からの注意喚起「ハロウィン仮装用品での皮膚トラブルに気を付けて!」
2018年10月25日、消費者庁は『タトゥーシール』により、このようなトラブルの報告が寄せられていることを発表しました。
消費者庁は「子ども安全メール from 消費者庁」にて、ハロウィン仮装用品での皮膚トラブルに気を付けるよう注意を呼びかけました。
ハロウィンを楽しむためにタトゥーシールやアイマスクなどを使用し顔や体にかぶれ等の皮膚トラブルが起きた、との報告が寄せられているという事です。
2018年10月25日に発表された消費者庁の注意喚起「ハロウィン仮装用品での皮膚トラブルに気を付けて!」
どんな絵の具に注意が必要?
近年ではフェイスペインティングの普及に伴い、安価なフェイスペイント(フェイスペインティング用絵の具)が簡単に手に入るようになりましたが、日本では安全性の基準が設けられていないことから、オンラインショップ、大手量販店やホームセンターなどで販売されている商品でも安全性が確認されていないものも多く見受けられます。
また、体に害のない成分で出来ていても、はがすときに痛みを伴ったり、落とした後に赤くはれたり、アナフィラキシーショックを起こす可能性のあるものも販売されているのが現状です。
2017年には各省庁から注意喚起も出されています。
当会では、体に害のない成分で出来ているのはもちろんのこと、子供が使用しても痛みを伴わない、誰もが安心して使用できる絵の具を使用しています。
★フェイスペイント・ボディペイント用絵の具と道具を選ぶ5つのポイントはこちらから
安心・安全にフェイスペインティングをしましょう
子ども達にも大変人気の「フェイスペインティング」ですが、「顔」にペインティングを施すため、『安全性』が最も大切と言えます。これまでも、これからも、当協会は『楽しく』『快適で』『安全な』フェイスペインティングの普及・定着の為に、正しいフェイス&ボディペインティングを学んでいただけるよう、2007年よりフェイス&ボディペインティング検定認定講座を定期開催し、これまでに3000人以上の方が受講、資格を取得されています。
アーティストを守るサポートシップ
同じく直接肌に触れて施術をする美容業界では、肌トラブルなどの事故は度々起きています。
上記の記事(*)によれば、全国の美容室における事故件数を推計すると、年間2000件程度になるとの事。このようなことから、「事故」は決して他人ごとではないということがわかります。
当協会では、事故が起きないよう、万全の体制でフェイスペインティングを楽しめるように、その知識と対策をアーティストへ周知徹底しています。
しかしアーティストが十分に気をつけていても、偶発的に事故が起こる可能性はあります。当会は現場で起きた事故に対し、アーティストが賠償責任を負わなくてはならない場合に適応される保険に加入していますので万が一の時でも安心です。詳しくはJFAサポートシップをご覧ください。
*記事リンクについては許可を得て掲載しています。